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DESIGNART TOKYO 2021EXHIBITION "1-15-22 Apartment"
@1-15-22, Shibuya, Shibuya Ku, Tokyo To

22 - 31 Oct. 2021
12:00 - 20:00
*last day 12:00 - 17:00

1-15-22 Apartment

渋谷の廃ビル一棟を舞台とする本展、「1-15-22 Apartment」は、DESIGNART TOKYO 2021 の展示としてMULTISTANDARDにより企画されました。共同住宅であるアパートメントに、異なる分野で活動する作家が入居するというコンセプトのもと、4フロアに分けて実験的なものづくりを展開していきます。
MULTISTANDARDからは、この春発表した「chopping」と新作「oozing」を展示。また、国内外で活躍する新進気鋭の作家5名による「LOOK INTO THE CURVE」や、美大在学中のクリエイターで結成されたグループ展「The NEIGHBOR」など、分野をまたいだ様々なクリエーションが渋谷の街に一堂に集結しています。

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MULTISTANDARD WORK

 
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"chopping"

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一般的な木の製材方法は、木々を規格化した「材」としてコントロールする必要があるため、水平垂直な面に整えることが重要視されます。

一方で、薪割りのような原始的な製材方法では、木の生育時間や環境に依存しながら割れていくので、歪みやうねりを伴いながら「木」として生きた姿を露出していきます。

choppingはこれらの異なる要素を文字通り背合わせにして立っています。製材された木材を割ることで生まるフォルムは木の性格に委ねられたかたちであり、何十年もの時を重ね育った過程そのものです。

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the NEIGHBOR

Nobuaki Sato | Yurika Tanaka | Sera Yanagisawa

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the NEIGHBORは、MULTISTANDARDの母校である武蔵野美術大学に在学中のクリエイター3名による合同展です。純真無垢な若き視点から生み出される挑戦的なアイデアは、多様性のある社会を目指すMULTISTANDARDのものづくりと時に共鳴し、良き隣人として共に影響を与え合う存在です。
膨大な量の素材実験や試行錯誤の中で、未来のものづくりの可能性を常に探究し続けています。

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“riffle”

Nobuaki Sato 佐藤伸昭

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イームズやアアルトなどの美しい家具の誕生は合板の発展と因果関係があるように思います。riffleは合板の新しい可能性を模索することで生まれた家具のシリーズです。糊付けの有無によって生まれる「突板」と「合板」双方の特性を活かしながらシンプルな家具を提案します。

 

I think the birth of beautiful furniture such as Eames and Aalto has a causal relationship with the development of plywood.  riffle is a series of furniture created by exploring new possibilities for plywood.  We propose simple furniture while taking advantage of the characteristics of both "veneer" and "plywood" that are created by the presence or absence of glue.

佐藤伸昭

1998年静岡生まれ。2014年焼津水産高校に入学し、缶詰やレトルトなどの保存食や海洋に関することを学ぶ。現在武蔵野美術大学工芸工業デザインコースに在学。素材の構造や文脈に対しアプローチを行い、既存にはない価値を模索するようにデザインを行います。

Nobuaki Sato

Born in Shizuoka in 1998.  Graduated from Yaizu Fisheries High School in 2014 and learned about preserved foods such as canned foods and the ocean.   He is currently enrolled in the Musashino Art University Crafts and Industrial Design Course.  He approaches the structure and context of the material and designs it to explore values that does not exist.

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“fill me”

Yurika Tanaka 田中佑理佳

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物と人とが触れ合う時に感じる荷重の粗密を石膏と果物用の緩衝材を用いて表現した。
緩衝材の色や網目の細かさ、石膏の硬さや流し込む手順の違いによって様々な表情が生まれる。
私たちが日々走ったり踊ったりするように、液体から固体へとすぐに変化してしまう石膏という素材で重力に抗わず自由な表現を求めて制作した。

The sensual connection between products and its user , is replicated by the combination of plaster and EPE foam net. By pouring plaster fluid on the shape covered with EPE foam net, a shelf emerges.  The surface texture changes in answer to the variation of then forms net’s color and mesh density, along with differences in hardness and fluid speed of the plaster during the manufacturing process. Like the manner as how we walk, run and dance freely under the effect of gravity, for this shelf , plaster-a material can turn from liquid to solid form , trying to reach its limit by the force of gravity .

田中佑理佳

奈良県出身。武蔵野美術大学大学院造形研究科在学中。
造形や素材の表情から生まれる視覚的な心地よさを持つ物を目指し制作を行っています。

Yurika Tanaka

Born in Nara, Japan. I am studying for a Master's degree at Musashino Art University.
I aim to create objects that are visually pleasing through their form and material expression.

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“KONJAC”, “JDM_CHAIR”, “kusabi”, “Cook The Light”

Sera Yanagisawa 柳澤星良

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茨城県常陸太田市天下野町に伝わる伝統料理「凍みこんにゃく」の製造方法を踏襲したプロダクト群。

 

天下野町のこんにゃく農家は、12月中旬から2月頃までの厳冬期、藁を敷き詰めた田んぼにこんにゃくを並べるそうだ。こんにゃくは夜間には冷気で凍り、昼間は日光でゆっくりと解凍される。この工程を20日間ほど繰り返すことで、こんにゃくの水分が徐々に抜け「凍みこんにゃく」となる。このような自然環境を用いた製造方法を、家庭の家電製品で模倣し、プロダクトへと発展させることを試みた。展示しているバスケットやトレーは、コンニャクを冷蔵庫で凍らし、解凍を繰り返し制作した。

A collection of objects based upon the study of Shimi Konnyaku and its manufacturing methods, a tradition that has been handed down
generationally in the Ibaraki Prefecture. From mid-December to February farmers spread the konjac onto straw covered rice fields. The konjac freezes in cold air at night and is slowly thawed in sunlight during the day. This process is repeated over the course of 20 days until the water is gradually removed. Using domestic appliances such as a refrigerator each basket and tray was frozen and thawed repeatedly over time.

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JDM_CHAIR

物と人とが触れ合う時に感じる荷重の粗密を石膏と果物用の緩衝材を用いて表現した。
緩衝材の色や網目の細かさ、石膏の硬さや流し込む手順の違いによって様々な表情が生まれる。
私たちが日々走ったり踊ったりするように、液体から固体へとすぐに変化してしまう石膏という素材で重力に抗わず自由な表現を求めて制作した。

 

Formed by weaving together steel coils, JDM_Chair reimagines the
traditional Japanese entrance mat commonly used to remove dirt fromshoes.

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kusabi

脚パーツの周囲が、座面に開いた穴の形状と完全に一致することで自立する。さらに金属のクサビを刺すことで完全に固定される。

 

Secured by a single metal wedge, Kusabi can be deconstructed into each individual part and reassembled once again through the intersection of two wooden pieces slotted together.

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Cook The Light

曲面にバウンスする光を用いた照明。制作途中、曲面の加工技術が難しいことに気付き既製品を利用した。


Initially intending to create light bouncing off of a curved surface.
During production, I noticed that the technology for curved surfaces
was difficult to recreate resulting in the use of ready-made products.

柳澤星良

武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科
インテリアデザインコース4年


Sera Yanagisawa
Interior Designer
Musashino Art University

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"oozing"

MULTISTANDARD WORK

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作ることにおいて最も単純で初歩的な行為のひとつに「接着」があります。
少年時代の図画工作をはじめ、家具製品や建築物に至るまで、何かと何かをくっつける行為は、ものづくりの起こりであり基本構造であると言うことができます。

ですが、接着剤に対しての大方の期待は、「存在しないように振る舞う」ことだとも感じています。
なぜならプロダクトの完成品において接着痕は不良であり、隠蔽されるべき裏方でなくてはならないからです。

oozingの一連のシリーズは、この素材であり素材と認識されない稀有な存在の格上げを目的とします。
オブジェクトの面に施されたパターンは、接着時に滲み溢れる接着材を装飾として変換する射出口として機能します。本来なら主であるはずのオブジェクトが、ここでは接着材に形を与える型にすぎません。隠蔽されてきた接着材が、小気味よく素材の立場をひっくりかえすのです。

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LOOK INTO THE CURVE 創造の地平を覗く

Leo Koda | MESSAGINGLEAVING | PAN_OBJECT | Tamako Yamada | Hikari Yamaguchi

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ずっと昔、世界は平面でできていると信じられていました。誰かが大地が丸いと気づくまで、水平線は世界の末端を意味していましたし、ものごとを認識し、許容できる境界線でもありました。
現代を生きる私たちは、それはおかしいと笑うかもしれません。しかし、知らない風景に感動した時、異国の味を体感した時、新たな価値に触れた時、私たちがいかにこの世界を知らないかに気づくはずです。普段無意識に引いてしまう認識の境界線の向こうには、未だ見通すことのできていない景色や新たな可能性が広がっているかもしれません。私たちは、ものづくりでその感動を分かち合いたいのです。
本展の作家5名は、共通項として素材やプロセスに独自のアプローチを持ち、自らの目線を通して柔軟でユニークなストーリーを創造しています。

「ものづくりとは」という現代社会に漠然と掲げられた問いに対する彼らの視点は、私たちに認識の向こう側を覗かせてくれるのではないでしょうか。企画展、LOOK INTO THE CURVE  -創造の地平を覗く- 。

“In fill out”

Leo Koda 香田玲雄

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“In fill out”は3Dプリントしたオブジェクトをお湯で茹でることによって膨らませ、形をデザインするプロジェクトです。 3Dプリンターをハイテクノロジーな機械だと捉えることをやめると、未来のクラフトになるのだろうか。という疑問からプロジェクトは始まりました。また、過去の偉大なデザイナーたちが今の時代に生まれて3Dプリンターと対峙したら、どのように扱っただろうかという興味もありました。 3Dプリンターは魔法の機械のように思われますが、そんなことはありません。基本的には重力の影響が大きく、ノズルから押し出されたプラスチックが落ちていくことをどのように防ぐかを考えなければいけません。そこで、3Dプリンティング特有のインフィルという充填方法に着目しました。インフィルとは、オブジェクトの中身をどのように充填していくかの密度やパターンのこ とです。 その3Dプリントに必要不可欠なインフィルという構造が、茹でることによって熱で柔らかくなった表面に対して、内部の空気が膨張することで浮かび上がってきます。表面にでてくる模様は装飾のようにも見えます。ですが、内部構造からくる必要美なのです。 素材にはPLAという、農産物(トウモロコシ、芋、サトウキビ、ビートなど)を原料として生産された生分解性プラスチックを使っています。 3Dプリンティングのハイテクと、茹でるというローテクが交わることによって新たな価値 が生まれました。 3Dプリントが未来の骨董品になる第一歩かもしれません。

 

"In fill out" is a project in which 3D printed objects are inflated by boiling them in hot water to design their shape. If we stop seeing the 3D printer as a high technology machine, will it become the craft of the future? This was the question that started the project. Sometimes 3D printers seem to be magical machines, but they are not. Basically, gravity is a big factor and we have to figure out how to prevent the plastic extruded from the nozzle from falling out.
This is why I focused on the filling method called infill, which is unique to 3D printing. The infill is the density or pattern of how the object is filled.The infill structure, which is essential for the 3D printing process, appears when the surface is softened by the heat of boiling and the air inside expands. The pattern that appears on the surface looks like decoration. But it is a necessary beauty that comes from the internal structure. For the material, a biodegradable plastic called PLA, produced from agricultural products (corn, potato, sugar cane, beet, etc.), has been used. The high-tech of 3D printing mixed with the low-tech of boiling has created a new value. It could be the first step towards 3D printing becoming the antique of the future. 

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香田玲雄

1997年生まれ。

2020年に武蔵野美術大学を卒業。 12歳よりアート・デザインを中等教育課程より専攻し修了する。 シリアスなアプローチの中にもユーモアをもったデザインを大切にしている。 現在はスイス・ECALにてプロダクトデザインを研究し活動を続ける。

Leo Koda

A product designer born in 1997 in Japan. Currently he is studying MA Product Design at ECAL, Switzerland.
BA at Musashino Art University in 2020. He has been studying Art and Design since the age of 12, starting from secondary school.
His approach to design is serious, but always with a sense of humour.

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Sequence

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Sequenceは、木、石、金属という3つの主要な素材の関係性を探る彫刻のコレクションです。自然に従い、人間の意志を介在させながら、洗練された構成で共存する物質の様々な存在感を表現しています。

今回「LOOK INTO THE CURVE」では、6種類の作品を展示しています。
Sequence 01: Cone
Sequence 03: Bow
Sequence 04: Swing
Sequence 05: Feather
Sequence 06: Twin
Sequence 07: Springboard

これらの立体構造は、すべてのパーツが余分な接着剤などを使わずに、それぞれの素材の特性を活かし、バランスを保っています。金属はその高い弾力性を発揮し、磨き上げられたり、マットに仕上げられたりすることで空間に様々な意味を与えます。石は硬さをもたらし、カウンターウェイトとしての役割を果たします。木は優れた支持性を持っています。3つの素材が対峙することで、張力、依存性、摩擦、浮遊などの物理的特性を引き出します。

当初、2020年のECALでの卒業制作のために始まったこのコレクションは、現在も継続的に進行しており、それぞれの作品は台湾にある自身のスタジオで一点一点手作りされています。

Sequence is an ongoing sculpture collection that researches the relationship between three primary materials: wood, stone, and metal. Following their nature while intervening with human will, the refined compositions unfold various presences of coexisting substances.

 

At "LOOK INTO THE CURVE," 6 patterns of sculptures are exhibited: 

Sequence 01: Cone

Sequence 03: Bow

Sequence 04: Swing

Sequence 05: Feather

Sequence 06: Twin

Sequence 07: Springboard

 

In these well-dimensioned structures, all parts collectively reach a dynamic balance without extra glue or pins but through their respective characteristics. Metal demonstrates its high elasticity and acquires different meanings in space under a polished or matte finish. Stone provides the hardness and serves as a counterweight. Wood has good supportive properties which allow it to counteract stress. The confrontation of three materials elicits energy within tension, dependence, friction, suspension, and other physical properties.

 

Initially developed for a diploma project at ECAL in 2020, the collection continues to evolve. Each piece is handcrafted at the studio in Taiwan.

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messagingleaving

台湾出身のデザイナーChialing Changが2021年に設立し、分野を超えた実験的な活動を行っています。私たちが持つ特徴を抽出し、表現の不可欠な要素として扱い、作品を制作しています。構造や素材を多面的な理解を基にmessagingleavingは独自の概念形態を重視し、アートとデザインを横断する多面的な視点を模索しています。

messagingleaving

messagingleaving is an interdisciplinary creative practice established by Taiwanese designer Chialing Chang in 2021. It extracts distinct characteristics from each of us, embedding them as an integral part of the expression. With the versatile understanding of the structure and material, messagingleaving places importance on ideology, seeking multiple perspectives across art and design.

 

messagingleaving.com

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“pan_object

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消えうる造形物を作りたいと考えています。この塊を土の上に置いたら、虫や鳥が食べ、雨が降ったらどろどろとくずれて土に染み込んでいくでしょう。

小学生の頃、クッキーやパウンドケーキを焼いて家族に食べてもらうことが好きでした。兄弟の誕生日には生クリームを泡立ててケーキを焼きました。そのうちに、隙を突いて秘密でお菓子を作ってびっくりさせるという手法が気に入りました。

ものを作ることが私にとって重要で、自分なりの世界との繋がり方だと思っています。

パンオブジェクトをオーブンから出すとき、台所でこそこそとお菓子を作った時と同じくらいそわそわと浮き立つ気持ちになります。

パンオブジェクトの造形は、発酵/焼成を経て、私の手から遠ざかっていきます。大抵は思ってもいない膨らみ方をしますし、直火で焼く際は火力の調整が下手で予期せぬ焦げ目がつくか、丸焦げになります。そうしてできた予想外の造形を私は大抵気に入ります。

気に入らない時もあります。どうしても自分の手の範囲から造形が動かなくなってしまう時、それをこわして新たな生地とつなげて造形しなおします。生地を付け足しながら繰り返し焼く場合もあります。

私が作ってからそれに触れた人がひととおり楽しむ間、あたかも作品としてあったパンが、ある拍子に粉々に砕けて誰かに食べられるか、または土に溶けて消えていくことを思い浮かべます。

ささやかな遊びをそのまま、あなたと私の間にどんなふうに置こうかと考えています。

I want to create objects that can disappear. If I put this object on the ground, insects and birds will eat it, and if it rains, it will dissolve and soak into the soil. When I was in elementary school, I liked to bake cookies and pound cakes for my family to eat. For my siblings' birthdays, I would whip up the cream and bake cakes. Eventually, I started to like the technique of surprising people by making a secret treat to catch them off guard. Creation is important to me, and I think it's my own way of connecting with the world.

When I take the pan_object out of the oven, I feel as fidgety and buoyant as I do when I sneak into the kitchen to make a pastry. The shape of the pan_object becomes uncontrollable as it goes through the fermentation/baking process. Most of the time, they puff up in unexpected ways, and when I bake them over an open flame, I am not very good at adjusting the heat and they either burn unexpectedly or burn completely. I usually like the unexpected shapes I get from the result. Sometimes I don't like it. When the deformation doesn’t exceed my expectation, I scrap it and re-sculpt it with new dough. In some cases, I bake it repeatedly, adding more dough. While I see enjoyment of those who come into contact with my work, I imagine the bread as if it had been a work of art, and then one day it breaks into pieces and is eaten by someone, or melts into the earth and disappears.

I am thinking about how I can place this little fun between you and me.

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はじめに粉と水を手で混ぜます。少しずつ粉と水を足しながら何日か繰り返すと酵母の種ができます。生地をこねて発酵させます。その後適切なタイミングを見計らい成形します。発酵して膨らむので焼きあがりの造形は大きく変化します。はじめにオーブンで焼き、そして庭で火を熾して焼きしめます。乾燥させてすっかり水気がとぶと、パンオブジェクトの完成です。

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The process begins by mixing flour and water by hand. After repeating the same process for several days, flour and water is added little by little, to make yeast. After kneading the dough and left to ferment, it will be modeled at the appropriate timing. As it ferments and expands, the shape of the baked product changes dramatically. The dough is first baked in the oven, and then baked over a fire in the garden. When they are dry and completely drained, the pan_objects are ready.

 

‘’Pan_object’’ means ‘’Bread_object’’. ’’Pan’’ is a word for bread in Japanese.

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“大地の漂流物”

Tamako Yamada 山田珠子

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曖昧で大らかな関係性。

これを大切に、事物のストーリーを観察しながら制作をしています。

日々の暮らしで感じる変化には、悲しいこともあります。

鏡を見て目皺が増えた、最近あの人の態度が冷たい。使えなくなったから捨てよう。

ある日、自分の知らない存在に変化したものは、関係性の不確定さゆえに手放してしまいたくなります。

一方的におしまいにしてしまう前に、少し観察してみると、今まで見えなかったものが見えてくる可能性があるかもしれません。

このように対象について考えを固めず、見えているものは曖昧なものだと心を開いておけば、世界を眺める目も丁寧になります。

私たちの先祖はこの島国の風土から、はしりもの・さかりもの・なごりもの、と、旬を分けて交差する生命の始まりと終わりを五感で感じ、意識してきました。情緒性、自然の移ろい、新しく生まれる命と朽ちゆく命に人間の心を重ねて共鳴できる力、そして変化を楽しむ知恵があります。

これは見えづらくなりましたが、今も私たちの生活の隣にあります。

今回出展した作品群は、器の形をしているけど、見た目より数段軽く、何かを支える機能は弱い曖昧なものです。

そして、腐食させた素材や中に入ってる漂流物は、自然の時間の蓄積によって型を変えている最中です。

遠い未来では、きっと布は中に入った石より早く消えて無くなります。布が失われてはじめて中の石を見ることができます。

消えること、形が変わることは新しい関係性のはじまりです。

全体は一つで、一つは全体だから、始まりは終わりで、終わりは始まりなのです。

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The Ambiguous but close-knit relationship.

My creativity or artwork has something to do with this inspirational quote, which values on the large circulation of the life in the world.

That will in turn bring about the harmonious connection to the contemporary society settings.

Yet there sometimes is found sadness in our daily life with the unexpected and unnecessary changes, where someone feel a sense of isolation to his / her friend’s behavior. And almost all the daily items tend to be thrown away if they are turned out to lose their functions. We are likely to finish those relations, when those familiar situations have changed into the another which doesn’t have means anymore.

Nevertheless, there can be seen some potentials to have various perspectives if we observe closely with the different points of views, just before ending up with the relationship. Take the fixed ideas away and open your mind to accept vague aspects and expand our visions to review what happens in current world.

The works exhibited here just look like vessel, but they function well with the value in its more lightness than they look and the functionality is low so it’s vague.

The corroded cloths and the stone I put inside the vessel are in the process of changing in flow of time. Eventually the cloths may disappear first and then you will be able to find the stone inside.

Vanishment with changes on its shape exist in the same circulation and that can arise new harmonious relationship. One circumstance is part of whole units, and vice versa. The beginning is the end, and vice versa.

山田珠子

1993年東京生まれ。

2018年に武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科を卒業後、2021年に東京藝術大学院美術研究科染織領域を修了。絵画講師・イラストレーターと並行し、東京を拠点に造形作家として活動。代表作は、土に布を埋めて分解・腐食させた自然布の立体作品。事物が変化してゆく大らかなストーリーを観察し、自然・時間・人・鑑賞者を緩やかに繋げるような表現を心がけている。

Tamako Yamada

Born in Tokyo in 1993.

She finished MAU in 2021 and works as a visual artist based in Tokyo. Main works are three-dimensional works with natural cloths which is made by burying botanical cloths and decomposing it. I always think that nature, time, people, and viewer are gently linked together through the large circulation of life with flow of time on the world we live.

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“Untitled”

Hikari Yamaguchi 山口ひかり

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私は、金属、おもに銅板と七宝の偶然的な着色反応に着目して制作しています。0.3mmの薄い銅板をキャンバスとし、無意識的にあらわれる線や点のドローイングを七宝で描いています。銅板を酸化・還元させることによって得られる自然な色味と七宝による鮮やかな色彩に無限の可能性を感じています。

ありふれた情報や数え切れないほどの人工建造物の中で生きる私達は、こどもの頃、見るもの全てに感じた驚きと感動、満ち溢れていた好奇心、あらゆるものへの直感力を失いつつある。忘れてはいけないのは、初めて触った土の感触や匂い、木は大きくてあたたかいことなど、いつまでも純粋な心であること。

My work focuses on the accidental color reaction between metals, mainly copper plates and cloisonne. Using a 0.3 mm thin copper plate as the canvas and enamel paint, I painted lines and dots that I thought of unconsciously. I felt an infinite number of possibilities in the natural colors obtained from oxidizing and reducing copper plates and in the vivid colors of enamel paint.

As we live in a world of mundane information and countless man-made structures, we are losing the astonishment, emotion, abundance of curiosity, and intuition for all kinds of things we had during our childhood. The feel and smell of soil we first touched and the fact that trees are big and warm—we should not forget to always bear a pure heart.

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山口ひかり

日本の北海道生まれ。武蔵野美術大学で金属と七宝を学ぶ。現代の情報社会において、暮らしやあらゆる技術が豊かになる一方で、鈍っていく私たち本来の感覚や直感力の大切さに気付くきっかけとなる作品を目指しています。

Hikari Yamaguchi

Born in Hokkaido, Japan, I studied metal and enamel at Musashino Art University. I aim to create a work that will allow people to realize the importance of our inherent senses and intuition, which are becoming duller in today’s information society as our lives and all kinds of technology continue to get enhanced.